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カンボジアの公用語「クメール語」とは?成り立ちや方言などを解説

カンボジアの公用語であるクメール語は、カンボジアやタイ、ラオス、ベトナムの一部などで話されています。以下に、クメール語についての成り立ちや発生方法などについて詳しく説明します。

クメール語の成り立ち

クメール語は、オーストロネシア語族に属する言語で、その起源は紀元前1世紀頃の中国南部と考えられています。紀元前1世紀から3世紀にかけて、広東省や広西チワン族自治区から南下したモン・クメール人がクメール語を伝え、カンボジアに定住しました。この時期に発生したのが、初期のクメール語です。

その後、5世紀頃には、南インドの文化圏であるファンナ族の影響を受け、クメール語にはサンスクリット語からの借用語が取り入れられるようになりました。また、9世紀頃にはカンボジアのアンコール・ワット遺跡を建造したクメール王朝時代があり、この時期にクメール語は最も発展しました。

クメール語の文字

クメール語には独特の文字があります。クメール語の文字は、パーリ語やサンスクリット語の影響を受けたブラーフミー文字が起源であり、古くは縦書きで書かれていました。しかし、フランス領インドシナ時代にラテン文字が導入され、現在は横書きでラテン文字が主に使われています。

クメール語の方言

クメール語には、地方や社会階層によって異なる方言があります。例えば、首都のプノンペンで話される方言は中央クメール語、シェムリアップで話される方言はアンコール・ワット方言、クラチェで話される方言はクラチェ方言などがあります。

クメール語についての基本情報まとめ

以上が、クメール語についての成り立ちや発生方法についての説明です。クメール語は、カンボジアを訪れる際には非常に役立つ言語であり、日常会話や文化理解にも欠かせないものです。

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