カンボジアに限らず、海外旅行が決まったら現地の情報を仕入れておきたいですよね?
それは、名所や観光地、美味しいレストランだけでしょうか?
その国の文化や歴史、風習などを知らずに旅をして相手を傷つけたりすることのないように、しっかり事前にその国のことを知っておきたいものです。
それが旅行者のマナーでもあるのかと。
今回は、カンボジア旅行前に読んでおきたいおすすめの本や書籍を紹介します。
カンボジアの母国語、クメール語を学ぶなら
旅人の鉄板 旅の指さし会話帳
短期旅行だとしても、必ず持っておきたいのがこちら。
ちょっとしたタイトル通り、伝えたいことを指さしで使えることができる気軽な一冊です。
ちょっと本格的にクメール語を勉強したいなら
これは、ぼく自身が本格的にクメール語を勉強しようと思った時に購入した一冊。
先ほどの指さし会話帳より、さらに掘り下げた細かな表現を学ぶことができるので日中常に持ち歩いています。
カンボジアの歴史や文化を学ぶなら
最初に父が殺された
悲しいカンボジアの内戦を体験した少女の記憶を綴った実話です。
カンボジアを語るには、内戦や虐殺の事実を知らずには語れません。
カンボジア大虐殺は裁けるか
100万人以上が処刑されたとも言われるポル・ポト政権下で大虐殺。
被害者の被害者の供述調書やカンプチア共産党の内部文書に依拠して、民主カンプチア政権の犯した犯罪を裏付け、党最高幹部の刑事責任を法的に立証までのストーリー。
ポル・ポトーある悪夢の歴史
大量虐殺を引き起こした張本人、クメール・ルージュ/カンボジア共産党首領ポル・ポトの伝記。
極度の秘密主義を貫いたポル・ポトの生涯は、これまで闇に包まれていました。
綿密な取材とインタビュー、膨大な資料を駆使して克明に描き出されたクメール・ルージュ組織、粛清、権力奪取、大量虐殺、失墜、死までを追いかけたこれ以上ない一冊。
カンボジアでボランティアをしようと思ったら
カンボジア孤児院ビジネス
カンボジアの一部の孤児院では、子どもたちに「孤児」を演じさせ、外国人観光客やボランティアから寄付金や奉仕労働を引き出すビジネスが存在しています。(もちろんそんなところばかりではありませんが)
そして、子どもたちの笑顔は、ぼくら外国人がインスタ映えする写真を撮るためにあるのではないのです。
告白 あるPKO隊員の死・23年目の真実
日本が初めて本格的に参加したPKO(国連平和維持活動)の地・カンボジアで一人の隊員が亡くなりました。
ですが、その死の真相は23年間封印され、遺族にも知らされていなかったのです。
カンボジアに村をつくった日本人: 世界から注目される自然環境再生プロジェクト
2003年、シェムリアップ近郊にある5ヘクタールの開墾から始まった「伝統の森」に現在は約150人が暮らしています。
伝統技術を受け継ぎ、自然の恵みを仕事と生活に生かす取り組んだ故・森本喜久夫氏の軌跡。
カンボジアで孤児院を経営するボクがあなたに伝えたい「勇気が出る言葉」
カンボジアのシェムリアップにて孤児院を運営する友人、後藤勇太の書籍。自身の苦悩や困難を乗り越えて、異国の地で子ども達と向き合い続ける彼の心からの言葉に勇気をもらう。
さいごに
カンボジアという国は、その歴史的背景から世界の中でも最貧国のイメージを持たれつつありますが、実はその先入観こそがカンボジアに今も残る負の遺産を取り除く足かせになっているのかもしれません。
カンボジア人たちはとても頼もしく、優しく、そして明るく前向きに今日も生きています。
そんな彼らから学ぶこと、もらう刺激やユーモアがたくさんあるということが、実はぼくらが残り続ける理由の一つなのかもしれません。
今回紹介した本は、カンボジアに関する書籍の中でも本の一部でありながら、それでも日本にいながらカンボジアを知り、学ぶことができます。
もちろん、百聞は一見にしかず、なので現地での体験には敵わないかもしれませんが、それでも少し知っているか、全く知らないかというそのほんのわずかの差が、あなたの旅をもっと豊かにしてくれるはずです。
ぜひ、旅行前や移動中に読んでカンボジアを感じてみてください。